おはようございます。soyけんです。育児奮闘中の3児のパパです。
すべきことに取り組むのが苦手。目の前の活動をやめることが苦手。じゃあどうやって支援したらいいのと困ったことはありませんか。
これは遂行機能ディスオーダーが関係してるかもしれません。
そこで、「実践障害児教育 2017年12月号 なぜ課題ができないのか?発達障害の子どもを遂行機能の視点から支援する」を参考に、お話していきたいと思います。
なかなか取りかかれない子への支援
なかなか取りかかれない子は、未来を推測することが苦手であったり、経験しているはずのことでもそれを意識していないことがあります。そこで、今やっていることから自分を引き離してもらう必要性があります。
- あらかじめ予告する
- 目的の時間が近づいたら、あらためて時間とすべきことを予告する
- 見てわかるように視覚化する
- 優先順位をつける
- 切り替え言葉を教える
あらかじめ予告する
小さなステップで予告してあげるといいです。
時計を見せて、今していることを切り上げる時刻を伝えてみましょう。
そのとき、デジタル時計よりアナログ時計のほうがいいです。
針の動きが見えて、あとどれくらいかということが分かりやすくなります。
目的の時間が近づいたら、あらためて時間とすべきことを予告する
片付けの行動が見られたら、間を置かずにすぐにその行動をほめる。
「お、片付け始めていて、うれしいな。」
たとえ、その片づけが不十分であっても、注意しないほうがいいです。
はじめのうちは、片付けようとしたことをねぎらって次に進むほうがよい場合が多いです。
見てわかるように視覚化する
絵カードを利用して行動の切り替えを分かりやすくしてみましょう。
子どもがとるべき行動を意識できるように、作業中の写真を撮って、それをカードにしてもいいと思います。
そうすることで、何をするのか子ども自身もイメージしやすくなります。
優先順位をつける
決め手となる手がかりを与えてみましょう。
まず、子どもと一緒に、課題を「簡単」「普通」「難しい」、レベル1、レベル2、レベル3など難易度で分けます。
分けたら、はじめに簡単なものから片付けます。
あるいは、集中力があるうちに難しいことに取り組みます。
そんな感じで、子どもに選択させることで、課題に対する当事者意識を促していきます。
切り替え言葉を教える
「はじめにーそして」という二つのステップから教えてみましょう。
「はじめに本を読みます。」「そして、本を片付けます。」
「はじめにご飯を食べます。」「そして、歯を磨きます。」
行動がイメージしにくい場合は、行動を細分化して具体的に伝えるとよいでしょう。
ある程度慣れてきたら、子どもの発達に合わせて「はじめにー次にー最後に」などステップを増やしていきましょう。
「はじめにsoyけんのハピネスブログをクリックする。」
「次に、読みたい記事をクリックする。」
「最後に、soyけんのハピネスブログを他の人に紹介する。」
う、う、う、すいません。ちょっと私情をはさんでしまったようで、反省します。
「はじめにご飯を食べます。」「次に歯を磨きます。」「最後に、パジャマを脱いでお出かけする服に着替えます。」
子どもが切り替え言葉になじむと、物事には順番があることを理解しやすくなります。
遂行機能ディスオーダーとは
遂行機能ディスオーダーとは、遂行機能の発達に何らかの問題がある状態を表した言葉です。
遂行機能とは、通常社会的文化的文脈に即して、目標を選択し、創造し、実践し、そして、それら目標に向けた行動を持続するために必要な自律的な活動のことです。(発達障害、特にADHDに関して著名なアメリカの心理学者ラッセル・バークレー(2012)による定義)
いろいろなタスク(課題)に取り組む際に、最終形をイメージして、手段を考えて計画を立て、時間を見積もって取りかかり、注意集中を維持して目的を達成するときにも遂行機能が働いています。
遂行機能ディスオーダーのある子どもは、時系列に物事の変化を把握して因果関係を理解することが苦手です。
遂行機能ディスオーダーの原因は、脳神経学的な問題が起因して前頭葉がうまく働かないことにあります。
そのために、その子どもが「今、感じていること」だけの世界にとらわれていることにあります。
まとめ
なかなか取りかかれない子への支援として、
- あらかじめ予告する
- 目的の時間が近づいたら、あらためて時間とすべきことを予告する
- 見てわかるように視覚化する
- 優先順位をつける
- 切り替え言葉を教える
少しずつできることやってみましょう。
今日も最後までブログを読んでくださりありがとうございました。
sky on you.
いつも となりに やすらぎを